おせちの季節
もう10年近く毎年おせち料理を手作りしています。
仕事も納めて、いまは大みそかに作るお節料理の構想を練っています。
もちろん、お節料理も毎年写真に撮っています。
スーパーで写真を見返しながら食材を買っていると「一年が経つのはほんとに早いなあ」と感じます。
お節料理のような凝った料理。
毎日もしくは毎食作るおうちごはん。
どちらが大変で気が重くなる作業でしょうか?
作る前に想像しただけでゴールまでの遠さにうんざりしますよね。
どんなにお料理が好きでも、めんどくさく感じる時はあります。
こっちは仕事して、ほかの家事もして、なんなら育児までしてるんだよー...などなど。
みんな毎日、一生懸命にやってるんだから。
だからそんな時は、なにかひとつでいいから丁寧にやり遂げる。
3品作ろうと思うなら、初めにどれか取り掛かりやすいものを選びます。
それを、その1品だけに集中して丁寧に仕上げます。
そしたら満足できるんです。
その満足感がモチベーションとなって「よし、もう1品!」ってつぎに取り掛かれる原動力になります。
私はお買い物から帰ってきて、マイバックから食材を出しているとき「あー今からこれで作るのかー」ってめんどくさくなることなんてしょっちゅうです。
だけどこの「1品だけ丁寧に作ろう」作戦で自分をだまして3品作り上げるようにしています。
お節料理もこの作戦で作り上げて見せます。
ちょっとずつ、ちょっとずつ...
正直に言うと、ごはんを作るのが面倒な日もありました。
だけど、彼の喜ぶ顔や自分のお料理の写真を見ると「よし!やるか」という気になりました。
さらに、ごはん作りのモチベーションを上げるため、食器を揃えるようになりました。
食器といっても、九谷焼とか備前焼などといった高級なものではありません。
百均のお店で売っていたり、ネットで安いものを探して揃えました。
それでも十分、ごはん作りが楽しくなりました。
出来上がったおかずを盛り付ける瞬間、盛り付けたものを写真に撮る瞬間、買い揃えた食器たちがお料理をより豪華に見せてくれます。
それが楽しくてたまりませんでした。
その瞬間の楽しさが、初めは一汁三菜を心掛けて作っていた私を、どんどん変えていきました。
人に喜んでもらえる
そうして、毎週末とはいかなくても隔週でも彼におうちごはんを作るようになりました。
初めはほんの軽い気持ち。
「彼氏にごはんを作る彼女」というものになりたかっただけ。
だけど、おうちごはんを作ってみたらもっといろんなものを得られました。
- ごはんを作ったという達成感
- 健康的なバランスのとれた食事
- 写真を撮ることで後から見ても満足感
- SNSでの反響
- お料理の技術(手際の良さ・レパートリーの数など)の向上
- 彼とおうちごはんを楽しむ時間
まだまだありますが、ここに挙げた中でも彼が喜んでくれるのが最も嬉しかったです。
「彼に身体に良いものを作ってあげられた」「喜んでもらえた」
それを実感できることが本当にうれしかったです。
彼はいつも「作ってくれてありがとう」と言って笑ってくれました。
おうちごはん、作ったあとは…
彼がお仕事から帰って来るまでになんとかごはんを作り終える。
だけどそれで終わりじゃないんです。
お皿に盛りつけて、テーブルに並べて、、、
写真を撮るんです。
SNSに写真をあげると、たくさんのコメントをもらえる。
褒めてもらえると達成感を感じられます。
さらに、写真を撮っておくと何度でもあとから見返すことができます。
写真を見るたびに、達成感を味わうことが出来て、
それは確実に自分の自信になります。
そして「また次も作ろう」という前向きな気持ちにつながるのです。
こうして、私はおうちごはん作りを始めました。
いまのような自分になれるとは想像もしないで、、、。
きっかけは彼女メシ
いまの彼とお付き合いするようになってから、私のおうちごはんは始まりました。
「好きな人にごはんを作ってあげたい」
ただそれだけでした。
最初のころは、メインの肉料理一品、サラダなどの野菜のおかず一品、お味噌汁などの汁物一品を作ることから始まりました。
彼が仕事から帰ってくるまでの間に、急いで作る。
このキッチンでのたったひとりで食材と格闘する時間が、今から振り返ると、私が変わっていく時間だったのだと思います。
自己紹介|はじめまして
はじめまして。
「メンタルが弱いこと」と「おうちごはん」
どう結びつくの?と疑問に思う人もいるかと思います。
栄養バランスのとれた食事でメンタルが強くなった、ということではありません。
私はずっと自分に自信がなく「不安 > 自信」という状態が何年も続いていました。
というか、社会に出てからなにか壁にぶち当たるたびに自信を失くしていき、
その代わりに不安ばかり膨らませてきたように思います。
その結果、壁にぶち当たるどころか壁が見えてきそうになると、
もうネガティブなイメージを持ってしまうようになりました。
そしてそのネガティブイメージ通り、すぐに挫折する。
それでまた落ち込む・・・そんな生活、楽しくなかったです。
せっかくいま生きてるのなら、毎日楽しく過ごしたい。
自分を好きになりたい・人生を変えたいなんて、そんなたいそうなことじゃない。
ただ毎日「気分がいいなあ」と思って過ごしたい。
いつもそう思っていました。
不安を小さくするためには、自分の自信を大きくすること。
だけどその方法がわからなかった。
そんな私に気づかせてくれたのが、私の「おうちごはん」です。
このブログを通して「自分を変えるきっかけは、ささいなことでいいんだ」
ということを伝えていきます。
ひとりでも多くの、いま心が辛いあなたの「ささいなきっかけ」になりますように。